LEDテープライトの種類、使用方法、加工・接続方法

次世代のあかり、LEDテープライト

このページでは、LEDテープライトの種類と特徴、ご使用方法や加工の方法についてご案内いたします。

LEDテープライトについてのFAQ

LEDテープライトとはどんなものですか?

LEDテープライトは巾約1cm、厚さ約1mmのテープ状基板にSMD型やCOB型のLEDを実装した照明器具です。
発熱も比較的少なく、チューブライトよりもカット間隔が短いので、ショーケース内の照明にも向いています。防水性も高く、屋外の内照式看板等にもお使いいただけます。
もちろんイルミネーション用途でもご使用いただけます。
RGBの3原色のチップが1球のLEDに実装された使用したテープライトでは、専用のコントローラを使用してフルカラー調光が可能です。
電源は直流12V仕様のものが多く、弊社で扱っているのもこのタイプです。

LEDテープライトにはどんな種類がありますか?

以下に弊社取り扱いテープライトの特徴をまとめた表を掲載致しますので、ご参照下さい。
(「種類」の項目をクリックするとそれぞれの商品カテゴリのページにジャンプします)

※SPI(DMX)制御に対応したテープライト(光の流れるテープライト)については SPI制御対応テープライトのページ をご覧ください。

正面(上面)発光タイプのテープライト
種類 SMD5050型
R3
SMD3528型
R3 1列タイプ
SMD3528型
2列タイプ
ドットレスCOB型
DC12V仕様
ドットレスCOB型
DC24V仕様
特徴 1灯あたり3LEDチップを使用した、明るいテープライト 1灯あたり1LEDチップを使用した、オーソドックスなテープライト 光の密度が高い2列タイプのテープライト 高密度LEDでドットレスな
光のラインを実現した
高級感のあるテープライト
入力電圧 DC12V DC24V
カラー
バリエーション
単色(全8色)
RGB
単色(全8色) 白のみ 単色(全2色)
RGB
RGB
RGB-C
長さ 5m
1mあたり
LED灯数
60灯 60灯 240灯

単色:480灯

RGB:360灯
(3in1 各色360LED)

RGB:840灯
(各色280LED)

RGB-C:560灯
(各色140LED)

1灯あたり
LEDチップ数
3 1 1 単色:1
RGB:3
1
1巻あたり
消費電力 ※1
55W 24W 72W 単色:42W
RGB:40W
RGB:70W
RGB-C:80W
光の明るさ
防塵防滴
性能(本体)
IP65
チューブ
の材質
シリコン(中空)
リード側処理 単色:2芯電線
RGB:4芯電線
2芯電線 2芯電線 単色:2芯電線
RGB:4芯電線
RGB:4芯電線
RGB-C:5芯電線
エンド側処理 コード無し
(エンドキャップ)
※2
コード無し
(エンドキャップ)
コード無し
(エンドキャップ)
単色:2芯電線
RGB:4芯電線
RGB:コード無し
RGB-C:5芯電線
直列連結
可能な長さ
5m(推奨値)
カット単位 50mm 50mm 25mm 25mm 50mm
価格 やや高価 安価 高価 高価 高価
  1. 消費電力は製品の販売単位そのままで点灯させた場合を基準にした値です。短くカットして使用する場合、単位長さあたりの消費電力は上昇します。
    カットして使用する場合はより容量に余裕を見て電源をお選びください。
  2. 型番SPLT-SCX-で始まる5050R3テープライト(特価品)の場合、単色については専用コネクタ付コードが、RGBについては4芯電線がエンド側から出ています。
側面発光タイプのテープライト
種類 SMD040型
RGB
SMD3014型
単色
SMD020型
単色
特徴 フルカラー(RGB)タイプの側面発光型テープライト 単色の側面発光型テープライト。020型より少し明るいタイプ 単色の側面発光型テープライト。看板の縁取りなどに便利
入力電圧 DC12V
カラー
バリエーション
フルカラー(RGB) 単色(全3色) 単色(全6色)
長さ 5m
1mあたり
LED灯数
60灯
1灯あたり
LEDチップ数
3 1 1
1巻あたり
消費電力※1
48W 35W 24W
光の明るさ
防塵防滴
性能(本体)
IP65
(防滴型のみ)
IP65
チューブ
の材質
シリコン(中空)
(防滴型のみ)
シリコン(中空)
リード側処理 4芯電線 2芯電線
エンド側処理 コード無し(エンドキャップ)
直列連結
可能な長さ
5m(推奨値)
カット単位 50mm
価格 高価 安価 やや安価
  1. 消費電力は製品の販売単位そのままで点灯させた場合を基準にした値です。短くカットして使用する場合、単位長さあたりの消費電力は上昇します。
    カットして使用する場合はより容量に余裕を見て電源を選定してください。

防滴型LEDテープライトと非防滴型テープライトの違いは?

防滴型のLEDテープライトは、テープ基板の周囲にシリコンやPVCでカバーをしたテープライトです。
弊社で扱っているテープライトは、基本的に防滴型になります。

非防滴型テープライトは、テープ基板の周りにシリコンやPVCのカバーがついていません。
この分、厚みは防滴型のLEDテープライトと比べて薄くなります。
屋内や、電気器具のケース内などでの使用に向いています。

LEDテープライトの3528型SMDと5050型SMDの詳しい違いは?

LED発光部分の形、大きさ、明るさが異なります。
3528型のSMDの場合、1つの発光部の大きさは2.70mm x 3.20mm で、1つの発光部に1つのLEDチップが装着されています。
5050型のSMDの場合、1つの発光部の大きさは5.00mm x 5.30mm で、1つの発光部に3つのLEDチップが装着されています。
つまり、5050型のほうが3528型よりも3倍明るい、ということになります。
3528型、5050型、いずれもテープ基板上に配置する間隔は、15SMD/m, 30SMD/m, 60SMD/m の3種類があります。
弊社で主に扱っている商品は、60SMD/m の品ですが、15SMD/m, 30SMD/m の品も特注で承ります。

  • SMD3528型LEDとSMD5050型LEDの違い(1)
    上が5050型、下が3528型
  • SMD3528型LEDとSMD5050型LEDの違い(1)
    上が5050型、下が3528型

LEDテープライトの接続の方法は?

単色(RGB以外の色)のLEDテープライトの場合
単色のテープライトを点灯させるには、電源入力用のリード線を DC電源(AC/DCアダプタ、スイッチング電源)に接続する必要があります。
R3仕様のテープライトのリード側からは、電源入力用の先バラ2芯電線(+,-)が出ています。
スイッチング電源(金属ケース)をご使用の場合は、2次側(DC)出力端子の+Vと-Vの端子にそれぞれ接続してください。
AC/DCアダプタ(黒い樹脂のケース)をご使用の場合は、アダプタから出ている DCプラグと接続する必要がありますが、そのまま接続することはできませんので、以下のいずれかの方法をお選びください。

1.アダプタから出ている DCプラグのついたコードをカットして被覆を剥くと、中から+,-の2本の導線を取り出せます。テープライトから出ている+,-のリード電線とそれぞれ結線してください。

2.別途DCジャック付コードをお求めいただき、テープライトから出ている+,-のリード電線とDCジャック付コードの+,-の線をそれぞれ結線します。その上でDCジャックをアダプタから出ているDCプラグと接続してください。

※+,-を間違えて結線するとテープライトや電源が故障する可能性があります。
+同士、-同士を正しく結線してください。

※結線に必要な材料(スリーブ等)は別途お客様の側でご用意ください。

RGBのLEDテープライトの場合
「RGB3ch LEDテープライトの使用方法(必要部材、接続・延長の方法)」をご覧下さい。

LEDテープライトを切断して使用することはできますか?

はい、可能です。
切断して残ったところも使用可能です。
切断する際は、テープ基板にプリントされたカットラインに沿って切断してください。ハサミで簡単に切ることができます。
切断可能な最少単位(カット単位)は、12V・60SMD/m のテープライトで 5cmとなります。

  • LEDテープライトのカットライン(切断位置)

LEDテープライトを切断して残った部分はどうすれば使えますか?

以下の「LEDテープライトの加工の方法は?」をご覧ください。

LEDテープライトの加工の方法は?

手順は以下のようになります。
1. 末端の端子(半田パッド)上のカバーと充填された樹脂を切り取る
2. 端子(半田パッド)に電線を半田付する
3. 半田付した末端にエンドキャップまたは熱収縮チューブを被せる
4. もう一方の末端にエンドキャップまたは熱収縮チューブを被せる

以下、各手順についてご説明します。
1. 末端の端子(半田パッド)上のカバーと充填された樹脂を切り取る
カバー(チューブ)内に樹脂が充填されたLEDテープライトの場合には、まず端子(半田パッド)部分を露出するために、カバーとカバー内の樹脂をカッターなどで削ぎ取ります。
樹脂が充填されていないテープライトの場合は、半田付けしやすいように端子(半田パッド)の上のカバーを少しカットしておきます。
(カットしすぎるとエンドキャップをかぶせた際に隙間ができるのでご注意ください)

  • カッターで被膜を削ぎ取る(1)
  • カッターで被膜を削ぎ取る(2)

  • カッターで被膜を削ぎ取ったところ

2. 端子(半田パッド)に電線を半田付する
次に、露出した端子(半田パッド)部分に電線を半田付しますが、その前にエンドキャップまたは熱収縮チューブを電線に通しておく必要があります。
エンドキャップには、あらかじめ電線の通る穴をキリなどであけておき、電線を通します。
エンドキャップまたは熱収縮チューブを通し終えたら、端子(半田パッド)に電線を半田付けします。極性(+,-)を正しく接続する必要がありますのでご注意ください。

  • 電線を端子に半田付け(1)
  • 電線を端子に半田付け(2)

  • 電線を端子に半田付け(3)

3. 半田付した末端にエンドキャップまたは熱収縮チューブを被せる
半田付けした電線の固定と防水のためにエンドキャップを被せます。
エンドキャップ内部へ、接着剤を入れてテープライト本体に被せます。

  • エンドキャップを被せる

4. もう一方の末端にエンドキャップまたは熱収縮チューブを被せる
もう一方の電線の出ていない側の末端にも絶縁、防水のためのエンドキャップを被せます。

  • 末端にエンドキャップを被せる(1)
  • 末端にエンドキャップを被せる(2)

DC12V/24V仕様の RGB3ch LEDテープライト/ネオンフレックス 使用方法(必要部材、接続・延長の方法)

ここでは DC12V/24V仕様で「アドレス無しタイプ(全体が色変化するタイプ)」の RGB3ch LEDテープライト/ネオンフレックスの使用方法、接続・延長方法についてご説明します。

■必要部材

DC12V/24V仕様の RGB3ch LEDテープライト/ネオンフレックス(以下、灯体)を点灯・制御するには、以下の部材が必要になります。

・灯体の入力電圧(DC12V/24V)に対応した RGB3ch調光コントローラ
(DMX制御を行う場合は DMX-RGB3chデコーダ、または DC用調光基板)

・灯体の入力電圧/消費電力に対応した DC電源(AC/DCアダプタ) ※AC100V電源で点灯させる場合

RGB3ch調光コントローラを使用することで、コントローラの内蔵プログラムによる簡易的な制御が可能です。
RGBの値を調節することで任意の色による常時点灯が可能なコントローラもございます。
調光コントローラの種類や台数の選定方法については下記「■調光コントローラの選び方」をご覧ください。

また、DMX調光卓などによるDMX制御を行う場合は、DMX-RGB3chデコーダDC用調光基板 が必要です。

内蔵プログラムによる簡易制御でなく、ご自身で制御の内容をプログラムしたい場合は、Light-O-Ramaというシステムをご用意しています。詳細はこちらのページをご覧ください。

■調光コントローラの選び方

コントローラの種類により、内蔵プログラムの内容や容量が異なります。調光コントローラの種類・詳細については 調光コントローラの一覧 から各商品の詳細ページををご覧ください。

1台のコントローラに接続可能な灯体の長さは、調光コントローラの電流容量(電力容量)と、点灯させる灯体の入力電流(消費電力)によって異なってまいります。
安定した点灯のためには、接続する灯体の入力電流の合計を 調光コントローラの電流容量の 7割程度までとすることを推奨します。

例えば 30Aタイプの調光コントローラDC12V仕様の SMD5050型 RGB3chテープライト 5m を接続する場合、

・コントローラの電力容量の7割:30A × 0.7 = 21W

・テープライトの入力電流:55W ÷ 12V = 4.6A

ですので、21 ÷ 4.6A = 約4.57 となり、4巻(20m)程度までが接続可能な長さの目安となります。

※各製品の消費電力値は製品の販売単位そのままで点灯させた場合を基準にした値です。短くカットして使用する場合、単位長さあたりの消費電力は上昇します。カットして使用する場合はより余裕を見て消費電力を計算してください。

※直列連結可能な長さは灯体の種類ごとに上限があります。直列連結可能な長さを超える場合は並列に接続してください。

■DC電源の選び方

コントローラには 灯体の入力電圧に応じた電源を接続して、コントローラと灯体に電源を供給する必要があります。
AC100V電源で点灯させる場合は、別途 DC電源(AC/DCアダプタ)をご用意ください。
DC電源の種類・価格等については DC12V電源の一覧DC24V電源の一覧 をご覧ください。

安定した点灯の為に、電源の容量は余裕を見ておく必要があります。
詳細は DC電源の容量と点灯可能な灯体の長さの目安 をご参照ください。
表に無い灯体をご使用になる場合は、点灯させる灯体の消費電力合計の1.5倍程度の電力容量を目安に電源をお選びください。

■コントローラの容量を超えて同期制御する方法

また、コントローラの容量を超える長さのテープライト/ネオンフレックスを 1台のコントローラで同期して制御したい場合は、以下の方法があります。

・コントローラの同期機能を使用する(30Aタイプの調光コントローラのみ)

・別売の信号増幅器(アンプ)を使用する

30Aコントローラの同期機能については 製品の詳細ページ をご覧ください。

信号増幅器(アンプ)の種類・価格等については 調光コントローラの一覧 をご覧ください。
信号増幅器を使用する場合の配線方法は 3種類あります。以下の接続ダイアグラムをご参照ください。
RGB LEDテープライト接続ダイアグラムp1(PDF)
RGB LEDテープライト接続ダイアグラムp2(PDF)
RGB LEDテープライト接続ダイアグラムp3(PDF)

信号増幅器を使用する場合は、増幅器に対してもDC電源を供給する必要があります。電圧・容量の考え方はコントローラに電源供給する場合と同様です。上記「■DC電源の選び方」をご参照ください。

DC電源(AC/DCアダプタ)の容量と点灯可能なLEDテープライトの長さの目安

使用するテープライトの種類とDC電源の容量により、点灯できる長さは異なってまいります。
詳細は DC電源の容量と点灯可能な灯体の長さの目安(PDF) をご参照ください。